年頭所感2024 バルカー 瀧澤利一代表取締役会長CEO

2024年01月09日

ゴムタイムス社

 1月1日に発生した石川県能登半島地震により、犠牲となられた方々におくやみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地域の皆様の安全の確保を心よりお祈りいたします。
 23年の主だった動きを改めて振り返ると、先ずは愛知県田原市に当社の戦略製品であるライニングタンク工場を新設すべく着工に入りました。高機能樹脂事業は実に厚木工場を 23 年前に海外移管して以来、久々の日本国内への製造回帰です。これは半導体という先端産業に対する当社の立ち位置に加え、日本の製造業の強靭化に少しでも貢献したいとの想いからでした。
 また更なるDXの深化のために、昨年6月よりデジタル開発本部を新設いたしました。今年で「H&S企業への脱皮」を打ち出してちょうど10年目となりますが、漸くそのための攻めのサービス商材やシステムが整いつつあります。当社の広範な顧客資産を生み出すデータ解析、社内ネットワークの強化と効率化、および生産拠点のスマート化、更にはデジタル AI活用やセンシング技術等による、新たなサービスビジネスの創出と新事業領域の開拓を行ってまいります。
 今年私は3つのキーワードを掲げたいと思います。「本質の追求」「社員の幸せ」「守る勇気と捨てる勇気」です。地政学的リスクが高まる中で、今一度「THE VALQUA WAY」に立ち戻り、国内外の体制が本当にこれで良いのか、環境の変化に合わせてどうあるべきかを常に考えなければなりません。またCXを推進するにあたり、「守るべきもの、捨てるべきもの」を峻別することが極めて重要であると改めて痛感しています。 こうしたなかで、私は今この時代のなか、敢えて社員やその家族を真に大事にし、幸せにする会社でありたいと心から願っています。
 最後に、改めまして本年は「H&S企業への脱皮の10 年目」、「CX の4年目」、「新中期経営計画の初年度」、更には後3年で創業100周年を迎える年であります。常に未来に向けて正しいことは何か、今やるべきことは何かを考え、「THE VALQUA WAY」に基づくバルカーならではの仕事を常に心がけるとともに、創業100周年、さらにはその先を見据えて、あらゆる意味で常に当社は若くあり
続けます。本年が当社史上のターニングポイントにあることを再認識し、実りの多い年になるよう祈念いたします。

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