特集1 エラストマーの最新技術動向 サスティナブルなスチレン系エラストマーの紹介 (リサイクル材向け「CirKular+」および100%再生可能原料由来「ReNew」)

2023年12月14日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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特集1 エラストマーの最新技術動向

サスティナブルなスチレン系エラストマーの紹介
(リサイクル材向け「CirKular+」および100%再生可能原料由来「ReNew」)

クレイトンポリマージャパン㈱ 加藤博

1. はじめに
 世界の主要国は2050年までにカーボンニュートラルの達成を掲げており、これを達成するために、CO2排出量削減という業界全体の目標に加え、市場では、低CO2排出量の材料による製品の再設計、ダウンサイジングによる製品の軽量化、化石由来資源の使用を減らすための持続可能なリサイクル材料や再生可能材料の採用など様々な取り組みが行われている。
 プラスチックのリサイクルは現在、包装材や消費財、建設、農業、自動車などの様々な市場での需要が増えており、特にポリオレフィンやPETなどの大量の一般プラスチックがこの取り組みの中心になっている。リサイクル材料の再利用における主な障壁の1つは、多様なプラスチックの回収・分別作業に費用と時間を要することである。この課題を解決するために様々な取り組みがなされているが、その一手法として相溶化材が提案されている。相溶化材の添加によって、通常は相分離してうまく混ざらない

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