ミシュラン、6~10%値上げ 国内市販用タイヤで実施

2023年12月01日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは11月30日、ミシュラン、BFグッドリッチ、カムソ各ブランドの国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を改定すると発表した。
 同社では生産性の向上と販売や物流におけるコスト削減に努めてきた。しかしながら、製造にかかるエネルギー価格をはじめ、人件費や原材料価格の上昇が依然として製造費に大きな影響を与えている。
 それに対し自社の企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況と判断し、今回の価格改定を決定した。
 値上げ率は、6%~10% (商品により改定率が異なる。)、対象商品は、国内乗用車、ライトトラック、二輪車用市販タイヤ(夏・冬)、国内トラック、バス用市販タイヤ(夏)、国内鉱山・建設車両、産業車両、農業機械用市販タイヤ(夏・冬)、値上げ時期は、2024年2月1日となる。
 同社は「すべてを持続可能に」という企業ビジョンのもと、人(People)、地球(Planet)、利益(Profit)三方良しの理想を叶え、2050年までに100%持続可能なタイヤを製造することを約束している。
 大西洋で帆船による海上輸送の推進、東南アジアの天然ゴム栽培および森林保全の最適化、自動車産業の電動化への貢献など、グローバルに脱炭素への取り組みを進めている。

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