売上収益は中間期で過去最高 バンドー化学、決算説明会 

2023年11月23日

ゴムタイムス社

 バンドー化学は11月20日、24年3月期第2四半期決算説明会を開催し、柏田真司専務執行役員が24年3月期第2四半期業績とセグメント別や地域別の状況、通期業績見通しを説明した。
24年3月期第2四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が539億2700万円で前年同期比3・3%増、コア営業利益は37億5800万円で同3・0%増、営業利益は45億1500万円で同3・3%増、四半期利益は36億7100万円で同2・9%増となった。「中国で景気低迷の影響を受け、中国での売上収益は減少したが、アジア・欧米は増加したことにより、売上収益は中間期で過去最高となった」(柏田氏)と説明した。
 セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は262億7000万円で同9・5%増、セグメント利益は18億2000万円で同18・6%増となり、日本を除く、全ての地域で四輪・二輪とも10%以上の増収となった。地域別では日本の売上収益は59億1000万円で同1・7%減。補機駆動用伝動ベルトの販売は増加したが、同社製品採用車種の減少にともない、補機駆動用伝動システム製品の販売が減少した。また、アジアの売上収益は143億8000万円で同12・8%増。主要顧客の生産回復により、補機駆動用伝動ベルトおよび伝動システム製品の販売が増加した。
 産業資材事業の売上収益は185億1800万円で同0・4%減、セグメント利益は18億9600万円で同0・1%減となった。「売上収益、セグメント利益共は、中国以外の地域は伸長しているが、中国での農機用伝動ベルトの減少が影響し、ほぼ横ばいとなった」(同)。地域別では日本の売上収益は120億5000万円で同1・3%増。民間設備投資の減少により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少したが、コンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。中国の売上収益は12億4000万円で同31・2%減となった。
 24年3月期通期業績予想は為替が円安基調に推移していることを受け、当期利益のみ上方修正した。売上収益1050億円、コア営業利益75億円、営業利益87億円、当期利益63億円(前回発表から3億円増)を見込んでいる。[/hidepost]

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