原料高騰と生産量減で減益 ユニチカの4~9月期

2023年11月14日

ゴムタイムス社

 ユニチカの2024年3月期第2四半期連結決算は、売上高は580億2900万円で前年同期比1・8%減、営業損失は17億9200万円(前年同期は15億1400万円の利益)、経常利益は8800万円で同97・7%減、四半期純損失は4億900万円(前年同期は29億900万円の利益)となった。
 セグメント別に見ると、高分子事業の売上高は260億2100万円で同3・2%増、営業利益は9400万円で同95・9%減となった。原燃料価格の高止まりに対して価格改定を実施したが、多くの用途で販売数量が減少し、これに伴う生産量減少により収益が悪化し、増収減益となった。
 フィルム事業では、包装分野、工業分野ともに販売が減少した。包装分野では、食品類の販売減の影響を受け、サプライチェーン内で在庫調整が続く中、バリアナイロンフィルム「エンブレムHG」の販売は伸長した。海外において、中国などにおける景況感の悪化と需要低迷を背景とした販売競争激化の影響を受け、収益が悪化した。この結果、事業全体で減収減益となった。
 樹脂事業では、自動車の生産台数回復に伴い、自動車部品用途の販売は底を打ったが、電気電子部品用途は最終製品の需要が停滞した影響を受け、販売が減少した。この結果、事業全体で減収減益となった。
 機能資材事業の売上高は164億9300万円で同7・1%減、営業損失は14億1600万円(前年同期は1億3400万円の利益)となった。幅広い用途分野で販売が減少し、原燃料価格の高止まりと、生産量減少によるコストアップが価格改定の効果を上回り、減収減益、営業赤字となった。
 活性炭繊維事業では、主力の浄水器用途の販売が国内向けでやや減少し、環境分野においても電子部品工場の稼働率低下の影響を受け、販売が減少した。
 ガラス繊維事業では、産業資材分野の販売は堅調だったが、電子材料分野のICクロスは、半導体の市況低迷の影響を受け、販売が大幅に減少した。
 ガラスビーズ事業では、道路用途の販売は天候不順を背景とした道路工事減少などの影響を受け減少した。また、工業用途および反射材用途についてもエンドユーザーの需要減少の影響により販売が減少した。
 不織布事業では、インフラ資材用途の販売は伸長したが、フィルターやスキンケア用などの生活資材用途の販売が減少した。
 産業繊維事業では、一部の在庫調整局面はあるが、ポリエステル短繊維の販売などが回復した。原燃料価格の高止まり影響などで収益は悪化した。
 24年3月期の連結業績予想は、直近に公表されている予想を修正し、売上高は1200億円で前期比1・7%増、営業損失が24億円、経常損失が14億円、純損失は22億円を見込んでいる。

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