増収営業黒字転換 積水化成品4~9月期

2023年11月02日

ゴムタイムス社

 積水化成品工業の2024年3月期第2四半期決算は、売上高が649億9600万円で前年同期比6・7%増、営業利益は3億3800万円(前年同期は3億1200万円の損失)、経常利益は11億6800万円(同7300万円の利益)で、四半期純利益は4億5900万円(同3億4500万円の損失)となった。
 ヒューマンライフ分野の売上高は245億3800万円で同4・3%減、セグメント利益は9億3300万円で同39・7%増。住環境・エネルギー領域は、屋上緑化関係での物件獲得は進んだが、建材用途・土木用途は工事物 件の進捗遅れなどがあり低調に推移した。主力製品の「エスレンシート」(発泡ポリスチレンシート)の売上数量は、納豆容器用途は堅調に推移したが、スーパーのトレー用途などの低調、即席麺用途の市場動向による影響もあり、全体では前年を下回った。
 インダストリー分野の売上高は404億5700万円で同14・7%増、セグメント利益は10億4900万円(同3億4200万円の損失)となった。モビリティ領域は、前年度大きく伸長した電動部品梱包用途での需要が一巡し、売上は前年を下回ったが、上期後半には新規案件の獲得も進み、全体では好調に推移した。医療・健康領域では、「エラスティル」(熱可塑性エラストマー発泡体)は、トレーニングシューズ用のミッドソール関連が、新モデルの立上げに遅れが生じたため低調となった。
 通期の連結業績予想は、売上高が1300億円で同4・3%増、営業利益が13億円で同63・9%減、経常利益が17億円で同141・3%増、純利益は5億5000万円を見込んでいる。

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