クラレ、オンライン展示会出展 ケミカルマテリアルジャパン

2023年10月19日

ゴムタイムス社

 クラレは10月18日、10月23日から開催されるオンライン展示会「ケミカルマテリアルJapan2023-ONLINE-」に出展することを発表した。持続可能な社会に向けた先端化学材料・製品が集結する「先端化学材料・素材総合展」にて、同社の独自技術から生まれたイソプレンケミカル関連の高機能材料、「反応性希釈剤・アクリル変性剤・UV硬化促進剤IPEMA」「液状酸素吸収剤DPNG」「環境調和型エーテル系反応溶媒MTHP」の3点を紹介する。
 「反応性希釈剤・アクリル変性剤・UV硬化促進剤IPEMA」は、反応性の異なる二重結合を複数有する新しい架橋剤。UV硬化材料やポリマー原料に用いることで、物性の向上が可能。UV硬化をはじめとするラジカル重合の酸素による阻害を低減するという特長も有し、UV硬化に必要な時間とエネルギーを削減する。自動車のボディや内外装部品のハードコート、UVインク、接着剤、加飾フィルム、道路遮音板、看板、建材・木材、電化製品などへの使用が想定される。
 「液状酸素吸収剤DPNG」は、製造工程や製品の品質にさまざまな悪影響を及ぼす酸素を、有機物単独で吸収し分解する新材料。液状のため、各種材料への混合が容易。酸素による阻害を抑制することで、高いUV硬化性を実現するほか、樹脂・金属などの酸化劣化を防止する。自動車のボディや内外装部品のハードコート、UVインク、接着剤、3Dプリンター材料、屋外用プラスチック、金属ペースト・インクなどへの使用が想定される。
 「環境調和型エーテル系反応溶媒MTHP」は、高い溶解力と水との分離性を有する新規エーテル系反応溶媒。各種材料の溶解や反応溶媒として幅広く利用されているTHF(テトラヒドロフラン)並みの溶解性に加え、THFには無い水との分離性、高い安定性・安全性などの特長を有する。水にほとんど溶けないため回収・再利用でき、工程の簡略化によるCO2削減や廃水処理における環境負荷低減などが期待できる。反応溶媒、重合溶媒、抽出溶媒、コーティング溶剤などへの使用が想定される。
 同展示会開催日時は、2023年10月23日(月)10:00〜11月27日(月)10:00、来場方法は、公式サイトからの事前登録制(参加無料)となっている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー