朝日ラバー、医療関連教育に貢献 心臓の冠状動脈モデル開発

2023年08月31日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーは8月30日、心臓の冠状動脈モデルの開発と生産に取り組み、「CAトレーナー」(CAは「Coronary Angiography(冠動脈造影)の略称」)を製品化したことを発表した。本製品は2023年8月に、医療関係の学生向けの教育ツールとして、国際医療看護福祉大学校に採用された。
 同社では、これまで培ってきた顧客や仕入先、研究機関、大学などとのネットワークを生かし、医療教育用の各種シミュレーターの開発を進めてきた。その中で、国際医療看護福祉大学校から、教育現場でのさらなる教育ツールの向上に関する相談を受け、本製品の開発がスタートし、開発の中で、国際医療看護福祉大学校臨床工学技士科の協力を得て製品化を実現した。
 「CAトレーナー」は、心臓の冠状動脈である「左前下降枝」「左回旋枝」「右冠動脈」の3つの血管が、どのような向きでどのような見え方をするかのモデルを設計、開発し製品化したもの。
 心臓を造影剤投与によりX線撮影をすると、心臓を取り巻く冠状動脈は平面上に白黒の画像として映る。教育の場面では、このような平面の画像からそれぞれの血管の位置関係を教えること・学ぶことに難しさを感じていた。
 この「CAトレーナー」は大動脈からつながる左前下降枝、左回旋枝、右冠動脈の3つの血管の位置関係を正しく配置している3Dモデルであり、様々な角度から撮影された平面画像でも、このモデルを参照することで、どの血管がどの位置にあるかを正しく識別することができる。片手での保持や、持ち運びが容易となるよう全体の大きさを調整しつつ、血管の太さや向きが分かりやすいモデルとなるよう試行錯誤を重ね完成に至った。
 ふくしま医療機器開発支援センターでは、福島県内はもとより全国の医療機器メーカーや医療分野への新規参入企業に対して、安全評価・コンサルティング・マッチング・人材育成といった一体的な医療機器開発支援を行っている。同センターが事務局を務める福島県医療福祉機器産業協議会の主催するセミナーにおいて、国際医療看護福祉大学校から学生用教材のニーズ発信がきっかけとなり、今回の取り組みが始まった。同校の医療現場の発展のみならず、医療関連の教育活動に貢献するため様々な意見交換を実施している。
 同社は、現在、医療に携わっている方だけでなく、これから医療を目指す方たちも理解しやすい教育ツールや手術手技シミュレーターの開発を進め、医療・介護業界に貢献していく。

シー・エー・トレーナー

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