住友ゴムが子供向けイベント 白河工場で水素エネルギーを紹介

2023年07月28日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は7月24日、小学生向けイベント「夏休みわくわく寺子屋in白河工場」を同社白河工場で開催した。
 夏休みわくわく寺子屋in白河工場では、近隣の小学生を招き、工場内にある里山「GENKIの森」の散策や水素を運搬するトレーラーの見学をはじめ、カーボンニュートラルに関する特別授業を実施した。
 特別授業では、「みんなでとめよう温暖化」をテーマとし、温暖化の要因になる二酸化炭素などについてスライドを用いてわかりやすく説明した。さらに、水素発生装置で水から水素を発生させ、貯め込んだ水素に着火する実験も披露した。
 同イベントの趣旨について、河合亨白河工場長は「ここ数年コロナでイベントが開催できなかったので、地域の皆様に来て頂き、元気を出して楽しんで頂きたい。その中で我々の活動も知って頂ければと思う」と説明した。
 同社は代替エネルギーとして水素エネルギーに着目し、21年8月から白河工場で実証実験に取り組んでおり、今年1月23日に水素ボイラーと太陽光発電の自然エネルギーを利用して日本初となる製造時(Scope1、2)カーボンニュートラルを達成した量産タイヤFALKEN「AZENIS FK520」の生産を開始した。
 今回のイベントでは、「水素ボイラーが稼働したこともあり、イベントに水素トレーラーの見学やお子様にも親しみやすいように水素を学べる機会を設けた」(河合工場長)という。
 また、同社がサポートするレーシングチーム「NAKAJIMA RACING」の中嶋悟総監督、ドライバーの伊沢拓也選手と太田格之進選手を招き、モータースポーツと触れ合うことができるイベントも開催した。
 工場敷地内に、実際にレースに参戦しているレーシングカーを展示し、伊沢拓也選手らが子供たちにステアリングについているボタンの説明や最高速度などを、クイズ形式でわかりやすく紹介した。
 子供たちは順番にコクピットに乗り込み、ステアリングを握り、モータースポーツを体感していた。最後に、実際にレーシングカーのエンジンを始動し、爆音を轟かせると会場は大いに賑わった。
 白河工場は来年操業50周年を迎える。河合工場長は「我々としては操業100年を目指していく。そのために、環境面と働き方の面で出来る事を続けていきたい」と方針を示した。

水素トレーラーと小学生

河合亨白河工場長

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