食品業界向け新機能追加 ランクセスのレバプラス

2023年07月28日

ゴムタイムス社

 ランクセスは7月27日、設計用ソフトウェア「レバプラス(LewaPlus)」にゼラチン水溶液とコラーゲン水溶液の脱塩システムの設計を行う、食品業界向けの新機能を追加したと発表した。
 この新機能は、食品用に特別に開発された「レバチット(Lewatit)」タイプを用いることで、多くの独自のプロセス構成を含むイオン交換システムの設計を可能にする。
 「レバプラス」は、イオン交換システムおよび水処理膜システムを備えた工業用水処理施設の計画と設計を10年以上にわたり支援している、非常に使いやすい総合的なデザインソフトウェアとなる。
 ゼラチンメーカーの多くは最新の市場動向に対応するために製品ポートフォリオの拡大を目指している。コラーゲンの需要は高く、供給メーカーは増加の一途をたどり、品質の良いコラーゲンを特定することがますます重要となっている。
 ゼラチンとコラーゲンの処理システムでは、イオン交換樹脂の操作上必要な再生と洗浄の工程が極めて類似している。大きく異なる点はイオン交換樹脂の使用量で、これが水や再生剤の消費量を左右する。
 同社は、「レバプラス」の新モジュールにより、ゼラチン水溶液とコラーゲン水溶液の工業用処理向けに対応した初めての設計用ソフトウェアを提供可能になった。
 「レバプラス」の新しいモジュールでは、個々の工程を特定の方法で設計することができ、実際に必要な水や再生剤の量を計算することが初めて可能になった。
 コラーゲンは皮膚と結合組織の主要な構成要素。タンパク質は生物自身によって生成される。コラーゲン製品を定期的に摂取することで得られるとされる、滑らかな肌、つやのある髪、丈夫な爪といった効果が大きく促進される。
 同社もまた、市場の要求に対応し、「レバプラス」食品用モジュールの新機能により、ユーザーが使用しているシステムを迅速かつ効率的に改良する方法を提供している。
 「レバプラス」の新しいソフトウェアモジュールには、ゼラチン水溶液およびコラーゲン水溶液を処理する生産設備の投資・運用コストを割り出すコスト計算機能が備わっている。
 投資コストには、システムの設置費用やイオン交換樹脂の調達費用などが含まれ、運用コストには、再生、水消費、廃水処理の費用が含まれる。コスト予測はユーザーが計画するシステムの総使用期間中にかかる費用(総所有コスト、TCO)を算出することに役立つ。

レバプラスに食品業界向けの新機能を追加

レバプラスに食品業界向けの新機能を追加

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