ユニチカがユニレート薄板開発 「0・4mm厚」販売開始

2023年05月25日

ゴムタイムス社

 ユニチカは5月24日、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)をベースにした板材料「ユニレート」のラインナップ拡充を進めており、「ユニレート」の板厚み0・4mm(PC-0・4NT)の開発を行ったと発表した。
 新たに「ユニレート」薄板「0・4mm厚」を市場投入することにより、従来の厚みでは適用できなかった新たな用途開拓を行い、新規顧客の獲得を目指す。
 「ユニレート」は PET 樹脂を主原料に、ガラス短繊維、無機フィラー等を充填複合し、押し出し成形後、加熱積層プレスを行った板材料となる。
 加熱積層プレスという PET 樹脂では世界で他にない方法で製造をしており、板材料として反りや歪みが最も出にくいと評価されている。
 また、ナイロン、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂板に比較して、耐熱性、電気特性、強度などの基本特性に優れるとともに、切削加工や打ち抜き加工が容易となる。これらの特性を利用して、電気絶縁材料、機械部品、電子機器用検査治具、搬送用パレット・トレーなど幅広い分野で採用されている。
 「ユニレート」は、従来0・5mm 厚(標準グレード、PCシリーズ)から90mm厚(超厚グレード、GCシリーズ)の厚みをラインナップし展開していたが、カウンタープレート 用途などで、より薄い板材料が求められていた。
 「ユニレート」にはガラス短繊維、無機フィラー等を充填しているため、0・5mmよりも薄い厚みでは平滑性が著しく悪化するなど、外観を満足できる製品を得ることができなかった。この課題を解決するため、シーティングおよびプレス工程の条件調整を行うことで、0・4mm厚でも問題ないレベルの平滑性を達成することができ、「ユニレート」薄板「0・4mm厚」の開発に成功した。
 すでに、「ユニレート」薄板「0・4mm厚」の寸法安定性を生かした用途で採用しており、また金属(軽量化)や他の樹脂材料からの代替としてのニーズもあり、機械部品や電気絶縁「ユニレート」薄板「0・4mm厚」の販売開始により、新規用途開拓や各種産業用途に対し採用拡大を進めていく。
 また、国内のみならず、アジア圏を中心に海外顧客開拓を進めることで、3年後に「ユニレート」薄板「0・4mm厚」は売上高1年当たり、5千万円を目指していく。

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