ベルトエンドレス特集 23年売上予想はやや減少が4割 人手不足が継続課題

2023年06月25日

ゴムタイムス社

 ゴム・樹脂ベルトを必要なサイズでつなぐエンドレス加工やベルトの修理およびメンテナンスなどを行うベルトエンドレス業界は、ベルトの一番弱い部分を守る大切な役割を担っている。弊紙は、各地区のベルトエンドレス工業会に加入する会員企業にアンケート調査を実施し、ベルトエンドレス業界の現状や課題を探った。
 アンケートの質問項目は、22年の貴社の売上高(対前年同期比、以下同)、22年のベルトエンドレス加工量の動向(同)、23年の貴社の売上高予想(同)、23年の加工量の予想(同)、現在課題として抱えている項目(複数回答可)をなどを用意した。
 各企業の22年の売上高(同)の設問については、「やや減少」が43%で最多となった。次いで「やや上昇」が29%、「横ばい」と「上昇」が14%で同率、「減少」と回答した企業はなかった。日本ベルト工業会の資料によると、22年のゴムベルトの需要先別販売実績は総合計は前年比16%増となった。国内需要全体は同12%増となり、販売比率は70.5%、輸出向けは同27%増で、販売比率は29.5%となった。国内需要は、鉄鋼・高炉メーカー(販売比率24.3%)は年間で同31%増。自動車関連(販売比率0.7%)は同34%増、インフラ・土木関連では、電力・ガス(販売比率2.4%)が同15%減となっており、需要先で販売状況は大きく異なる結果となっている。
 23年の売上高予想(同)に関する設問では、「やや上昇」が43%で最多となり、「横ばい」が29%、「上昇」「やや減少」が14%で同率、「減少」と回答した企業はなかった。「減少」を回答した企業はなかったが、21年と比べて「上昇」、「やや上昇」と回答した企業の数は上昇した。ベルトエンドレス各社の受注環境は今後回復傾向が予想される。
 一方、エンドレス業界が抱える課題(複数回答)の設問では、「人手不足」が36%を占め、前回調査(昨年7月掲載)に続き、最多の割合を占めた。次いで「加工費が伸びない」「その他」が18%、「社員の技能教育」「設備の老朽化」「業界の地位が低い」が9%で同率となった。その他では、「安全面を確保し価格アップを理解してもらう事」と回答した会社もあった。
 エンドレス加工量の設問では、22年のエンドレス加工量(前年同期比)は「横ばい」と回答した企業が全体の約5割強(57%)を占め最多となり、「上昇」「やや上昇」「やや減少」が14%で同率、「減少」と回答した企業はなかった。
 また、23年の加工量(予想)は「やや上昇」が全体の5割強(57%)で最多に。次いで「横ばい」が29%、「やや減少」が14%という結果となり、「上昇」「減少」と回答した企業はなかった。
  エンドレス需要拡大が見込める分野の問いでは「食品関連」、「樹脂ベルト」、「物流市場」などの回答が寄せられた。[/hidepost] 

 

 

 

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