主要上場プラスチック企業の23年3月期連結決算の売上高をランキングした38社のうち、増収となったのは37社で、減収企業が1社となった。
上位10社中2桁増収を達成した企業は東ソー、帝人、ダイセル、日本触媒、ADEKA、ニフコの6社となった。上位5社の顔触れをみると、1位の東ソーの売上高は1兆643億7600万円で初の1兆円超えとなった。円安進行や販売価格の上昇が売上を後押し、22年3月期の2位から順位を上げた。
2位の帝人は1兆187億5100万円となり、前年の2位から順位を下げたが、売上高は2008年3月期(1兆400億円)以来の1兆円超えとなった。
5位の日本触媒は販売数量は減少したが、原料価格の上昇や円安などにより販売価格が上昇し増収となった。その結果、22年3月期の6位から順位を1つ上げた。セグメントではマテリアルズはSAPやベーシックマテリアルズとも増収となった。一方、ソリューションズは電子情報材料は減収となったのに対し、生活用品(洗剤原料・界面活性剤)向けは販売価格が上昇し増収となった。
11位以下では、14位のダイキョ―ニシカワ、16位の住友精化、25井の天馬、26位のハリマ化成グループ、29位のエンプラス、33位の天昇電気工業が2割を超える増収率となっている。[/hidepost]
2023年06月26日