ニュースの焦点 23年3月期プラ企業売上高ランキング

2023年06月26日

ゴムタイムス社

 主要上場プラスチック企業の23年3月期連結決算の売上高をランキングした38社のうち、増収となったのは37社で、減収企業が1社となった。
 上位10社中2桁増収を達成した企業は東ソー、帝人、ダイセル、日本触媒、ADEKA、ニフコの6社となった。上位5社の顔触れをみると、1位の東ソーの売上高は1兆643億7600万円で初の1兆円超えとなった。円安進行や販売価格の上昇が売上を後押し、22年3月期の2位から順位を上げた。
 2位の帝人は1兆187億5100万円となり、前年の2位から順位を下げたが、売上高は2008年3月期(1兆400億円)以来の1兆円超えとなった。
 5位の日本触媒は販売数量は減少したが、原料価格の上昇や円安などにより販売価格が上昇し増収となった。その結果、22年3月期の6位から順位を1つ上げた。セグメントではマテリアルズはSAPやベーシックマテリアルズとも増収となった。一方、ソリューションズは電子情報材料は減収となったのに対し、生活用品(洗剤原料・界面活性剤)向けは販売価格が上昇し増収となった。
 11位以下では、14位のダイキョ―ニシカワ、16位の住友精化、25井の天馬、26位のハリマ化成グループ、29位のエンプラス、33位の天昇電気工業が2割を超える増収率となっている。[/hidepost]

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