トレルボルグ社買収完了 横浜ゴム、OHT事業拡大目指す

2023年05月09日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは5月2日、3月25日に発表したスウェーデンに本社を置く農業機械用や産業車両用タイヤなどを生産販売するTrelleborg Wheel Systems Holding AB(TWS)の全株式の取得について、TWSの株式を保有するTrelleborg ABより同日に取得を完了したと発表した。
 Trelleborg Wheel Systems Holding ABの本社所在地は、スウェーデン・トレルボルグ、主要事業は、農業機械用、産業車両用タイヤなどの生産販売、売上高は、132億7700万スウェーデンクローナ(約1725億円/2022年度)、企業価値は、20億7400万ユーロ、生産拠点は14拠点(イタリア、チェコに3拠点、ラトビア、セルビア、スロベニア、スリランカに2拠点、中国に2拠点、米国に2拠点、ブラジル)、販売拠点は40、主要商品ブランドは、TRELLEBORG、Mitas、従業員数は6621名(2022年12月末時点)となる。
 Trelleborg ABの設立年は、1905年、本社所在地は、スウェーデン・トレルボルグ、資本金は、26億2000万スウェーデンクローナ(約340億円)、主要事業は、ポリマー技術を活用した産業用ゴム商品の生産販売、売上高は、300億9500万スウェーデンクローナ(約3909億円/2022年度)、従業員数は、1万6701名(2022年12月末時点)となる。
 なお、同社の連結決算への業績反映は2023年第2四半期より行う予定で、業績に与える影響については現在精査中となる。
 本買収は2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」において、タイヤ生産財事業の「さらなる成長ドライバー」と位置付けているオフハイウェイタイヤ(OHT)事業の拡大のために実施したもの。OHT事業はタイヤ生産財の中でも安定的に高い収益を確保できる事業となる。
 同社は本買収により、現在2:1になっているタイヤ消費財とタイヤ生産財の売上構成比を世界市場規模に合わせて1:1に適正化するとともに、タイヤ商品やサービスの研究開発、生産、販売、品質、サステナビリティなどすべての領域において当社とTWSの強みを融合し、OHT事業のさらなる成長に取り組む。
 同社代表取締役社長、山石昌孝氏は、「今回の買収は「YX2023」の戦略に合致したもの。TWSは当社に幅広い商品とブランドポートフォリオ、グローバルな販売・生産拠点やサービス体制、市場をけん引する高い技術力、有能な人材などをもたらし、世界のトップタイヤメーカーへの飛躍を可能とする。今回TWSを横浜ゴムグループに迎え入れ、将来一緒に成長することを楽しみにしている」とコメントしている。
 Trelleborg AB President and CEO Peter Nilsson(ピーター・ニルソン)は、「TWSは過去数年の間に事業規模を2倍以上に拡大し、収益性も大幅に向上させてきた。現在、事業はとても好調。OHT分野では統合が進んでいるが、TWSは横浜ゴムの既存の事業を多面的に補完する価値ある存在となるだろう。TWSの全従業員に心から感謝するとともに、彼らと横浜ゴムが新しい企業体として成功することを心より願っている。」とコメントしている。

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