増収も営業利益45%減 積水化成品の23年3月期

2023年05月08日

ゴムタイムス社

 積水化成品工業の23年3月期連結決算は、売上高が1246億8300万円で前年同期比6・1%増、営業利益は7億9300万円で同45・8%減、経常利益は7億400万円で同49・7%減、当期純利益は4億5200万円となった。
 セグメント別では、ヒューマンライフ分野の売上高は526億200万円で同6・2%増、セグメント利益は25億8500万円で同23・4%減となった。食品容器用途は内中食関連向けの需要はやや減少となったが、価格改定により全体的には前年を上回る売上となった。農産用途はほぼ前年並みの出荷となったが、水産用途では、低調な出荷となった。住環境・エネルギー領域においては、土木用途は低調だったが、建材用途は堅調に推移した。
 主力製品である「エスレンシート」の売上数量は全体では前年並みとなった。「エスレンビーズ」の売上数量は全体では前年より減少した。
 利益面では、市況低迷により販売数量が減少となったこと、また4月の積水化成品大分の火災事故対応として他工場からの製品移管運賃発生等の要因が収益を圧迫し、減益となった。
 インダストリー分野の売上高は720億8100万円で同5・9%増、セグメント損失は4億円(前年同期は17億7000万円の損失)となった。自動車部材用途では、上期での中国各地でのロックダウンや世界各国での半導体をはじめとした部品不足による自動車メーカーでの減産の影響を受け需要が伸び悩んだ。上期後半より回復基調に転じたものの本格的な回復に至っていない状況にある。一方、部品梱包材用途では、電動部品関連で上期は売上が大幅に伸長したが下期はそれらが一巡し「ピオセラン」の販売は前年並となった。欧州のProseatグループは業績改善に時間を要し赤字が継続している。
 エレクトロニクス領域では「テクポリマー」(有機微粒子ポリマー)の液晶パネル等の光拡散用途での需要は、在庫調整の影響により第2四半期以降大きく落ち込んだが、第4四半期から緩やかながらも回復の兆しを見せ始めた。パネル搬送資材・梱包材用途での「ピオセラン」も、ロックダウンの影響や他素材との競争激化、液晶パネルの在庫調整などにより中国、台湾等における需要は低調に推移した。
 医療・健康領域においては、「エラスティル」はランニングシューズミッドソールに加え、他用途シューズへの展開を図ることができた。また「テクノゲル(STーgel)」が医療用電極用途で「テクポリマー」も化粧品用途などで売上が伸長した。
 24年3月期の連結業績見通しは、売上高は1300億円で前期比4・3%増、営業利益は20億円で同152・2%増、経常利益は17億円で同141・3%増、親会社株主に帰属する当期純利益は5億5000万円で同21・5%増を見込んでいる。

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