日本ミシュランが発表 ミシュランガイドの活動計画

2023年04月19日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは4月17日、2023年のミシュランガイドの活動計画や新たなサービスについて発表した。
 2023年初頭から続くインバウンドの大幅な増加傾向と国内旅行や外食機運の高まりにより、ホスピタリティ業界の急回復が期待されている。同社は、ミシュランガイドを通じてモビリティへの貢献や業界の活性化を実現するべく、今回新たな事業やサービスを展開する。
 初版の2009年から毎年継続して秋に届けてきた「ミシュランガイド京都・大阪」は、2024年版以降は毎年春に発表する。
 ゴールデンウィークや夏休みに向かう春に関西のセレクション、クリスマスや年末年始に向けた秋に東京のセレクションを公開することで、一年を通し「食」や「宿泊」、「旅」へのいざないを創出する。また、「ミシュランガイド奈良2023」は2023年5月16日にミシュランガイド公式サイトで公開する。ミシュランガイドは「ミシュランガイド公式アプリ」を開発し、既に世界で利用されているが、このたび日本語でも使えるようサービスを拡大した。
 同社グループの推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)により、一般利用の高いスマートフォン、タブレットを介して、様々なコンテンツへのアクセスを加速させる。地図機能による周辺サーチ、絞込検索、お気に入り登録やマイリストの作成など、パーソナライズも可能。リストやお気に入りを自分のネットワークで共有するなど、新たなユーザーエクスペリエンスを提供する。
 ミシュランガイドアプリには、施設の情報や調査員のコメントなどを掲載している。現在、37ヵ国からレストラン1万6200軒、120ヵ国からホテル6千軒のミシュランガイドセレクションを検索、予約することができ、ユーザーの方々のグルメや旅の体験をよりシンプルに、スピーディーに実現する。日本のレストランの予約機能は順次スタートする予定となる。
 ミシュランガイドのデジタル化に伴い、セレクションをいち早くユーザーの方々にお届けすることが可能になった。
 これまで年に一度の公開だった最新情報は、今後定期的に「ミシュランガイド公式アプリ」、「ミシュランガイド公式ウェブサイト」で公開し、Newのマークで示す。これにより、常に調査を続ける調査員のおすすめの飲食店・レストランをタイムリーにご覧いただくことができる。
 先行公開したセレクションには、星やビブグルマンの評価は付かない。評価は、年一回開催されるミシュランガイドセレモニー(評価発表会)で公開する。
 同社代表取締役社長須藤元氏は「インバウンドが急速に回復し、国内旅行も盛んになるゴールデンウィークを前に、ミシュランガイドの新たな取り組みを紹介でき、大変嬉しく思う。モバイルアプリで最新情報を携えて、ミシュランガイドの新たな活用を始めてほしい。身近なレストランから旅行先の素晴らしい体験まで、一つのツールで紹介する。持続可能なモビリティを提供する同社は、時代の声に応え、ユーザーのお出かけ前から、移動中、移動先の楽しみを今後も継続して届ける」とコメントしている。
ミシュランガイド・インターナショナル・ディレクター 、グウェンダル・プレネック氏は「2018年からミシュランガイドのホテルの専門家が「心に残る体験だけを提供する」ホテルを紹介してきた。旅行者の発見や冒険を促す宿泊施設を掲載することで、ミシュランガイドのホテルセレクションは旅行者の心をつかんでいる。ガストロノミー、ライフスタイルの各分野で、ホテルやレストランのセレクションを通して、ミシュランガイドは業界を積極的に支援し、その発展に貢献することを約束する。幅広いユーザーの期待に応え、これまで以上に本格的な食の体験と忘れられない旅を提供していく」とコメントしている。
 ミシュランガイドはこれまでに数多くの素晴らしいレストランと料理人に出会ってきた。卓越した料理技術はもちろん、彼らの豊かな経験や料理への思いを、未来を担うシェフたちに伝える機会を創出するため、両者を繋げるイベントを実施する。
 2023年3月27日に開催した第1回「マスタークラス Chefs to Chefs Supported by 三井不動産」では、「トップシェフの貴重な話しを生で聴ける機会は貴重。周りにも薦めたい」「シェフの料理に対する姿勢や、日々の気づきからインスピレーションを得て、自分の料理に落とし込んでいることがわかり、とても参考になった」など、高い評価の声が寄せられた。
 ミシュランガイドは、今後も人材育成や業界への貢献のため、この学びの機会の創出を継続する。

公式アプリ画面

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