出光興産が入社式 3年ぶりに対面での開催

2023年04月11日

ゴムタイムス社

 出光興産は4月3日、2023年度入社式を開催し、木藤俊一代表取締役社長が新入社員に向けた挨拶を行った。同社入社式は2020年度以降、感染症拡大防止の観点からオンラインで開催してきたが、今年度は3年ぶりに対面での開催となった。

 木藤社長は、まず、「新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。コロナ禍という大変な時期での就職活動だったと思いますが、縁あって出光に入社を決めてくれた皆さんに本日こうして直接お会いすることができ、大変嬉しく思っています」と述べた。
 続いて、「入社にあたって皆さんに、私達が『何のために働くのか』『どのように働くのか』ということについてお話ししたいと思います。
 本日、皆さんは社会人としての第一歩を踏み出しました。これから皆さんは何のために働きたいと考えているでしょうか?『お金を稼ぐため』『自分自身の成長のため』『社会貢献のため』あるいは『希望するライフキャリアを実現するため』でしょうか?
 働くことによって自らの生活を安定させる、自らを成長させる、自らの理想とする人生の実現を目指す。これらはもちろん大切なことです。しかし自分のためだけではなく、人に感謝されることや、世の中の役に立ちやりがいを感じながら働くことこそが、本当に充実した人生を過ごすことにつながるのではないでしょうか。
 当社が企業理念として掲げる『真に働く』という言葉があります。この言葉には、続きがあります。『国・地域社会、そこに暮らす人々を想い、考え抜き、働きぬいているか。日々自らを顧みて更なる成長を目指す。かかる人が集い、一丸となって不可能を可能にする。私たちは、高き理想と志を掲げ、挑み続ける。』というステートメントです。
 働く中で、悩んだり、迷ったりすることがあった際には、一度立ち止まって、この言葉を思い出して下さい。企業理念というのは、会社の存在意義そのものです。この言葉には、当社が何のために存在しているのか、という問いに対する想いが込められています。そしてこれは、皆さんが進む方向の道標でもあります。
 今日から当社の一員となった皆さんにも、この言葉を胸に刻み、それぞれの持ち場で、どうすれば世の中の役に立てるか考えぬき、一生懸命に働き、やりがいを感じてもらいたいと思います。
 次に、『これから、どのように働くか?』についてお話しします。
当社はこれまで100年以上の間、暮らしに不可欠なエネルギーと素材の安定供給を担ってきました。そしてこれからも、この責任を果たしていく必要があります。エネルギー安定供給の重要性については、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、世界的に改めて見直される状況となっています。エネルギーをお客様にお届けし、今日の経済社会、人々の生活を支えるという当社が果たす社会的使命は、以前にも増して重要になってきています。
 他方で、『脱炭素』や『カーボンニュートラル』に関する話題が連日報道されています。今は、エネルギーの大転換期、移行期と言っても良いでしょう。人類の文明社会の発展を100年以上支えてきた石油は、安価で大量に入手でき、かつ運搬も容易という大変便利なエネルギーです。環境問題という課題に対応し、その使用量を減らし、別のエネルギーに変えるのは容易なことではありません。
 エネルギーの移行には数十年単位の時間がかかります。その間、安定供給と将来エネルギーへの取り組みの『両方』を切れ目なく継続しなければいけません。新しいエネルギーが普及するには、これを大量かつ安価に製造する必要があります。当社は既にさまざまな設備やノウハウを保有している強みがあり、こうした検討ができる力を持っています。皆さんには、エネルギー変革を牽引する一員として前向きに仕事に取り組んで頂きたいと思います。
 激しい環境変化に対し、今までの延長線上に未来はなく、変革なくして当社の存続はあり得ません。どんな未来が来ても乗り越えられるように、私たちは『しなやかでたくましい人財集団』となっていく必要があります。これまでの考え方に囚われることなく、どんどん新しいことに挑戦してください。非連続な変化の時代に、将来の出光を牽引し、変革を担っていくのは皆さんだと期待しています」と語った。
 木藤社長は最後に、「最後に、皆さんに向けて古代中国の孔子の『知・好・楽』という言葉を贈りたいと思います。
 知る、好き、楽しい、の頭文字です。仕事に当てはめると『仕事を知っていること、知識を持っていることは素晴らしいことだが、好きだと思ってやっている人には勝てない。さらに楽しんでいる人にはとても敵わない』ということになります。
 新入社員教育の後、皆さんは各職場に配属されます。仕事に取り組む過程では思い悩むこともあると思います。出光には昔から『大家族主義』という温かい風土があります。これは、入社した社員を家族として想いやり、共に成長しようという創業者出光佐三の主義を今でも貫くものです。ですから、一人で抱え込まず周囲に相談してください。積極的に物事に取り組み、多くの人との出会いを大切にして、職場内で可愛がってもらい、先輩達から多くのことを吸収してください。そのようにして学び、経験し、一歩一歩乗り越えていくことで、仕事を『好き』になり、『楽しい』と思えるようになるのです。それが皆さんの成長にも繋がります。『事業を通じて人が育つ』これが当社の事業目的です。
 ここにいる皆さんが、その溢れるエネルギーで当社の未来を創ってくれることを期待して、私からのお祝いの言葉とします」と締めくくった。

 

新入社員代表による宣誓

新入社員代表による宣誓

語りかける木藤社長

語りかける木藤社長

 

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