信越化学が6月に 金川千尋未来化学財団を設立

2023年04月04日

ゴムタイムス社

 信越化学工業は3月30日、「金川千尋未来化学財団」を設立し、財団の事業の開始に必要な資金を拠出することを取締役会で決議したと発表した。
 前代表取締役会長の金川千尋氏(2023年1月1日逝去)は、1990年8月に代表取締役社長に就任した。その後、同社は同氏の経営の下で事業の拡大を続け、売上、利益、時価総額を大幅に伸長させた。
 同氏は既存事業の強化と成長を基軸としつつも、会社の持続的な成長のためには新規事業の育成が必須と考え、1991年に新製品開発に取り組む「Z委員会」を立ち上げ委員長に就任し、新規事業のための研究の支援に注力した。
 このZ委員会からフォトレジスト、マスクブランクス、Kポリマー、ペリクル等が事業化に至り、これらの事業は現在の同社の収益に大きく貢献している。
 未来を見据え新しい事業を生み出した同氏の取り組みを、同社の行動規範として継承するとともに、広く化学の未来に資する人材の育成と研究の支援により社会の持続的の発展に貢献するために同氏の名を冠した財団を設立することとした。
 金川千尋未来化学財団の 名称は、一般財団法人 金川千尋未来化学財団、目的は、広く化学の未来に資する人材の育成と研究の支援により社会の持続的の発展に貢献するため、設立は、2023年6月末を予定している。役員は、有識者と社内関係者から招聘・選出、助成の方法は、研究への助成、留学を含む人材育成の支援等となる。

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