バイオプラスチック特集 カネカ Green Planet採用広がる 高砂工業所で年産2万tに増設へ

2023年03月28日

ゴムタイムス社

 カネカ生分解性バイオポリマー「Green Planet」は、植物油を原料に微生物によって生産される新たな素材である。Green Planet(化学名はPHBH)の特長は、柔らかいものから硬いものまで、かつ様々な形状のものが作れるため、汎用プラスチックへの置き変えに適している。さらに自然の土壌はもちろん、土壌に比べ微生物の数が少ないとされる海水中でも生分解されることが確認されている点も特長だ。 用途は、国内ではカトラリーやストロー、袋、菓子の紙パッケージなど様々な用途に採用されているほか、海外はコーヒーマシン用のコーヒーカプセルやコンポスト袋などにも使われている。国内では、ブルボンなど食品企業を始め、ファミリーマートやJALなどとGreen Planetを用いた共同商品を開発し、採用に至るケースが広がっている。
 足元の需要動向をみると、国内は22年4月の「プラスチック資源循環促進法」の施行

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