アジア産業資材は増収減益 クリヤマHD22年12月期

2023年02月16日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの22年12月期連結決算は、売上高が714億7500万円で前期比20・0%増、営業利益は45億6000万円で同6・0%増、経常利益は49億7100万円で同4・0%増、当期純利益は36億3700万円で同4・5%減となった。
 セグメント別では、アジア事業の産業資材事業は、売上高は183億300万円で同3・4%増、営業利益は27億2900万円で同1・9%減となった。日系建機・農機メーカーの生産台数が高水準を維持したことで、建機・農機向け尿素水識別センサー及び尿素SCR用モジュール・タンク等の販売が増加した。一方で長期化するウクライナ情勢や半導体不足による影響を受け、欧州自動車メーカーの生産台数が下振れしたことから、自動車向け尿素水識別センサーの供給量は減少した。また、中国では新型コロナ感染拡大に伴う防疫措置の強化により、建機の生産台数が減少した影響から、中国関連会社が減収となった。スポーツ・建設資材事業は、売上高は106億3200万円で同12・3%増、営業利益は6億1600万円で同29・5%増となった。
 北米事業は、売上高は370億3900万円で同34・3%増、営業利益は20億3400万円で同9・5%増となった。外食産業向け「飲料用ホース」や住宅外壁塗装用「ペイントスプレーホース」の需要は高水準を維持し、灌漑を含む農業分野向け「レイフラットホース」の需要も底堅く、幅広い業界で各種ホース・継手の販売が好調に推移した。更に、価格転嫁による増収効果が加わったことで現地通貨ベースでの売上高が前連結会計年度を上回ったことに加え、期中において急速に進行した円安が影響した。
 欧州事業は、売上高は47億6000万円で同14・3%増、営業利益は3億6100万円で同10・6%増となった。
 23年通期の連結業績予想は、売上高が710億円で同0・7%減、営業利益は42億円で同7・9%減、経常利益は46億円で同7・5%減、当期純利益は33億円で同9・3%減を見込んでいる。

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