化学プラント売買をサポート GSIクレオス、米企業と契約

2023年02月01日

ゴムタイムス社

 GSIクレオスは1月31日、北米および欧州を中心に全世界で化学プラントの本体・システム・設備の買取ならびにリニューアル販売を行う米企業、INTERNATIONAL PROCESS PLANTS AND EQUIPMENT CORP.(IPP)と日本における総代理店契約を締結し、今年1月1日よりIPPが展開する工場・製造設備プロセス等の再利用・供給サービスに関する、情報収集や売買交渉のサポート業務を開始したと発表した。

 同サービスは、工場施設の再利用やプラント全体の売買を行うものであるため、施設・設備等の解体や廃棄、処分に伴い発生する産業廃棄物の処理量の低減や、汚染防止、資源の保全につながり、環境保護や気候変動対策に貢献するとともに、循環型社会の実現にも寄与する。また、移転を伴わない工場施設の再利用は、「雇用を守る」という面から地域に貢献するケースもあり、「サステナビリティ」に関しても高く評価されている。

 同社は、IPPの日本総代理店として、同社のサービスおよび販売物件の広告宣伝や、「国内に所在する」または「国内企業が欧米やアジアなど海外に保有する」売買対象物件に関する情報収集を行うとともに、IPPと国内企業との売買取引の交渉をサポートしていく。同社は「次代の生活品質を高める事業の創造者として人びとの幸せを実現する」というパーパスを掲げ、サステナブルな社会の実現や人々のQOLの向上を目指している。今後同社は、同事業の拡大に取り組むことより、工業関連市場の成長と環境負荷の低減に貢献していくとしている。

 IPPは、欧米各国やインド、中国などに事業拠点を置き(全11拠点)、化学業界や石油化学業界、製薬業界、バイオテクノロジー業界を中心に、プラスチック&ポリマー、石油・ガス、食品加工、発電装置、紙、鉄鋼といった幅広い工業関連業界を対象として、グローバルに工場・製造設備プロセス等の再利用・供給サービスを展開している。その業容は、閉鎖する化学プラントの本体・システム・設備の売買で、単なる仲介サービスではなく、IPP自らがこれらを購入して在庫を保有しながら、より高品質にリニューアルして販売している。

 

IPP本社

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