「課題解決へ着実な歩みを」 JATMA、賀詞交歓会開催

2023年01月27日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は1月26日、東京都千代田区のホテルニューオータニで3年ぶりに新年賀詞交換会を開催した。冒頭の挨拶で山石昌孝会長は「ロシアによるウクライナ侵攻は政治的な側面だけでなく、経済的な側面からも世界に多大な影響を与えている。資源やエネルギー、素材から食料まで大きな供給制約が課せられ、価格も乱高下している。この影響は甚大でタイヤ産業も例外ではない」と指摘した。
 山石会長は「このような世にあっても自動車は人々の根源的な欲求であるモビリティの主役であり続けると同時に、自動車タイヤはこれを支える重要な部品の一つであり続ける。例え自動車が社会的、技術的に変化の波に洗われようともタイヤの位置づけが変わることはない」と強調し、「安全と環境がタイヤに求められ続けることも変わらない。自動車を利用する人々の生命を守るのと同時にタイヤの製造・利用・リサイクルの過程で生じる環境負荷を極小化する、これこそがタイヤに求められている普遍的な価値になる」と語った。最後に山石会長は「当会に求められる本質を見据え、本年も山積する課題解決に向けて着実に歩みを進めたい」と新年の挨拶を締めくくった。
 次に経済産業省山下隆一製造産業局長が来賓を代表して挨拶を行ったのに続いて、山本悟副会長が乾杯の挨拶を行った。
 山本副会長は「今年もなかなか先が見通せず楽観はできないが、いかなる環境でも将来のモビリティ社会、サステナブルな社会に向けての歩みは止まらずに必ず前に進むと確信している」と強調した上で、「タイヤは車の最重要部品の一つであり、タイヤへの期待は大きいものがある。この期待にしっかりと応えるためにも、様々な業界や行政と協力し、先進的なモビリティの社会、サステナブルな社会に貢献していきたい」と述べ、新年を祝う乾杯の発声を行った。

山石昌孝会長

山石昌孝会長

乾杯の発声をする山本副会長

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