横浜ゴム・従業員基金が寄付 マレーシアの植林活動を支援

2022年09月20日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは9月16日、同社の従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」が2022年8月、「ボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト」へ活動支援金を寄付したと発表した。同社はマッチングギフトとして支援金と同額を寄付し、支援合計金額は約45万円となる。

 「ボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト」はマレーシア・サラワク州にあるボルネオ島北西部の熱帯雨林において過度な開発から森林を守り、緑化を推進するため、サラワク州森林局並びに先住民族の理解と協力を得ながら植林活動を続けている。また、近年は植林事業を安定させ、森林の保全・育成を図るために、先住民族の生活基盤を従来の焼畑農業依存から植林事業への参加報酬や植林樹木からの換金作物(樹脂、果実)、コーヒー生産者組合の構築などへ転換していくための支援を続けている。

 同社はESG経営における環境課題の3本柱のひとつに「自然との共生」を掲げており、独自に策定した「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づいたタイ・スラタニの天然ゴム農園でのアグロフォレストリー推進活動や「YOKOHAMA千年の杜」の植樹活動、生物多様性保全活動に取り組んでいる。「ボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト」の活動は「自然との共生」との親和性が高く、同社のマレーシアのタイヤ販売会社Yokohama Tyre Sales Malaysiaのある地域で活動していることから今回の支援にいたった。今回の支援金は、2ヘクタール分の植林に使用される。

 「YOKOHAMAまごころ基金」は、寄付を希望する従業員が会員となり給与から毎月1口100円を天引きして積み立て、集まった資金を環境保全や人権擁護などに取り組むNPO、NGOなどへの資金援助や重大な災害への義援金として拠出することを目的に、2016年5月に設立された。

 

苗木を手にする先住民

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