帝人と三井化学が協業 バイオマスPCの展開加速

2022年08月16日

ゴムタイムス社

 帝人と三井化学は、日本初となるバイオマスビスフェノールA(バイオマスBPA)とバイオマスポリカーボネート樹脂(バイオマスPC樹脂)の市場展開に向けた取り組みを開始する。
 この取り組みは、三井化学がISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)に基づいたマスバランス方式を用いてバイオマスBPAの市場供給を開始することに伴い、帝人が同BPAを用い、同方式によるバイオマスPC樹脂の開発・生産を開始するもの。
 三井化学は、今年5月にPC樹脂の原料であるBPAに対するISCC PLUS認証を取得した。同認証に基づいたマスバランス方式を用いて、国内企業として初めてバイオマスBPAを生産し、市場供給を開始する。一方、帝人は三井化学からバイオマスBPAを調達。国内企業で初めてISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式を用いてバイオマスPC樹脂を生産するため、同認証の取得に向けた取り組みを行う。
 バイオマスBPAおよびバイオマスPC樹脂は、従来の石油由来のBPAおよびPC樹脂といずれも物性が同等であり、従来品から容易に切り替えることができるため、製品ライフサイクル全体におけるGHG排出量の削減に寄与し、カーボンニュートラルの実現に貢献することができる。
 帝人と三井化学は今後、この取り組みを通じ、プラスチックのバイオマス化に資する製品の拡販を目指し、サプライチェーン全体における環境に配慮した製品の開発・生産を進めていく。三井化学は、バイオマスナフサの調達網の拡大を検討しており、市場に対して安定的な製品供給を行うことを目指していく。
 帝人は23年前半にISCC PLUS認証を取得し、バイオマスPC樹脂の生産開始を目指す。石油由来の原料を用いた従来のPC樹脂からの切り替えが容易なため、環境配慮型製品の選択肢が増えることを顧客企業へ訴求する。バイオマスPC樹脂のマーケティング活動を進めていくとしている。

 

PC樹脂(帝人)

PC樹脂(帝人)

BPAプラント(三井化学大阪工場)

BPAプラント(三井化学大阪工場)

 

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