売上は過去最高も減益に 三菱ケミ、4~6月期

2022年08月05日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは8月3日、オンラインで決算発表会を開催し、中平優子執行役エグゼクティブバイスプレジデント最高財務責任者が23年3月期第1四半期決算の説明を行った。売上収益は1兆1065億3400万円で前年同期比19・2%増、コア営業利益は720億5200万円で同18・7%減、営業利益は680億400万円で同21・9%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は448億7900万円で同10・1%減となった。「原燃料価格の高騰による価格転嫁活動やコスト削減に加え、円安が寄与したことで四半期として売上収益が過去最高を計上した」(同社)。

 セグメント別に見ると、機能商品セグメントは、売上収益が3195億円で同364億円増、コア営業利益は212億円で同54億円減。同セグメントのうち、ポリマーズ&コンパウンズサブセグメントでは、自動車用途を中心に販売数量が減少したものの、原料価格上昇に伴い販売価格への転嫁を推し進めたことにより、売上収益は増加した。同セグメントのコア営業利益は、コロナ禍からの販売活動回復に伴い費用が増加したこと等により減少した。同セグメントの今後の見通しについては「半導体や食品用途は堅調が続くものの、ディスプレイやスマートフォン用途の足元の需要低迷を受け、やや弱含み」(同社)としている。

 ケミカルズセグメントは、売上収益が3590億円で同671億円増、コア営業

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