東レ、軽量化材料開発を推進　ＣＦＲＰ活用でＣＯ２削減へ

　東レは７月15日、都内で「東レグループの地球環境問題への取り組みについて」をテーマにＩＲセミナーを開催し、阿部晃一副社長執行役員と野中利幸地球環境事業戦略推進室参事が地球問題に関する同社グループの研究開発戦略を説明した。
　同社は２０１８年に「東レ・サステナビリティビジョン」を策定し、ＧＲ（グリーンイノベーション）およびＬＩ（ライフイノベーション）製品に関する２０３０年度数値目標を発表している。同ビジョンでは、２０３０年度のＧＲ製品売上高は２０１３年度実績（４６３１億円）に比べ４倍、ＬＩ製品売上高は２０１３年度実績（１１９６億円）に比べ６倍を掲げる。このほか、バリューチェーンへのＣＯ２削減貢献量は２０１３年度実績比で同８倍、ＧＨＧ排出量売上高原単位は同30％削減を掲げ、バリューチェーンへのＣＯ２削減貢献量は２０２１年度に目標を前倒しで達成した。
　２０３０年度の数値目標達成について、阿部副社長は「材料の革新なくして地球環境問題への本質的