GSIクレオスが学生意識調査 ⽣分解性ストロー使用で

2022年06月27日

ゴムタイムス社

 GSIクレオスは6月24日、⽇本薬科⼤学、共⽴アイコムとともに、⽣分解性プラスチックの普及を促進させるため、今年6⽉27⽇から12⽉31⽇までの期間に、⽇本薬科⼤学の学⽣⾷堂内およびキッチンカーにて、⽣分解性プラスチック「Mater―Bi(マタビー)」製のストローを⽤いて、学⽣の環境意識調査を実施すると発表した。

 無作為に選定した⽇本薬科⼤学の学⽣に対し、⽣分解性のストロー(1万5000本を準備)を使⽤してもらいながら、インタビューやアンケートによる意識調査を実施する。

 主な調査項⽬は、「プラスチックごみ問題に対する関⼼度」「バイオマスプラスチックおよび⽣分解性プラスチック、それぞれの理解度」「⽣分解性プラスチック製ストローのイメージ」「⽣分解性プラスチック製ストローの使⽤感」「環境対応商材を使⽤したことによる意識の変化」となっている。

 マタビーは、植物由来ポリマーやトウモロコシ澱粉などを原料とする、欧州で最も採⽤実績のある⽣分解性プラスチックで、地中の微⽣物によって⽔と⼆酸化炭素に分解されることから、環境負荷の低減に寄与する素材として注⽬を集めている。⽇本でも社会的ニーズの⾼まりを受け、各種フィルム製品の原材料として採⽤されるなど、近年、その使⽤⽤途を広げている。

 同社は、環境保全への取り組みの⼀環としてマタビーの普及と⽤途開発に注⼒しており、各メーカーと共同で、農業⽤マルチフィルムの拡販を図るとともに、ストローやレジ袋、⾐類⽤接着シートなどを開発している。

 今後は、調査結果の分析情報をもとに、若い世代に対してストローをはじめとする⽣分解性プラスチック製品を訴求するための施策ならびに⾮⽣分解プラスチックと明確な差別化を図るための施策を講じていく。また、インタビューなどを通じて収集した意⾒を製品開発に反映させ、ニーズを的確に捉えた⽤途開発を進めていく。

 これらにより同社は、⽔と⼆酸化炭素に分解される環境対応素材・⽣分解性プラスチックのシェアを拡⼤させ、環境問題の原因となるプラスチックごみの削減に⼤きく貢献していくとしている。

 

生分解性ストローを活用した環境意識調査

生分解性ストローを活用した環境意識調査

 

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