高効率ガスタービン発電機竣工 デンカ 千葉工場で

2022年06月21日

ゴムタイムス社

 デンカは6月20日、同社の主要生産拠点である千葉工場(千葉県市原市)で建設を進めてきた自家用高効率ガスタービン発電機が竣工したと発表した。同稼働により千葉工場全体のコスト競争力強化だけでなく、年間約1万2000t以上のCO2削減に貢献する。

 同社グループはESG経営に基づき、2030年度に温室効果ガスを50%削減(2013年度比)、2050年度にカーボンニュートラル実現の目標を掲げ、具体的な取り組みの1つにクリーンエネルギーの利用拡大を推進している。2020年8月に同社は約37億円の環境投資により同発電機の導入を決定しており、今回の導入においては経済産業省より補助金交付(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)の採択を受けている。

 同社は経営に必要な電力のうち、5割以上を自家用発電で賄っており、過去2年間に青海工場へ高効率ガスタービン発電機を1ヶ所、水力発電所を2ヶ所新設する等、クリーンエネルギーの利用拡大を進めている。

 今後もさらなるクリーンエネルギーの利用拡大を推進することに加え、長期的にはCCUSの技術導入や、自家用火力発電で使用する燃料を、化石燃料の天然ガスからクリーンエネルギーである水素へ転換を図る等の様々な取り組みを通じて、同社は2050年度のカーボンニュートラル実現を目指す。

 同社は今後もSDGsを羅針盤に、誰よりも上手にできる仕事で全ての人がより良く生きる世界をつくる、社会にとってかけがえのない企業を目指していくとしている。

 

竣工した高効率ガスタービン発電機

竣工した高効率ガスタービン発電機

 

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