増収も原材料高騰などで減益 西川ゴムの22年3月期

2022年05月16日

ゴムタイムス社

 西川ゴム工業の22年3月期連結決算は売上高が845億300万円で前期比5・3%増、営業利益は24億7300万円で同47・8%減、経常利益は35億9800万円同40・2%減、当期純利益は21億500万円で同22・0%減となった。
 日本の売上高は437億6700万円で同1・5%減、営業利益は9億2900万円で同35・1%減。自動車生産台数が前期比で減少したことに加え、原材料価格の高騰などで減収減益となった。
 北米の売上高は234億2100万円で同16・6%増、営業損失は17億7900万円(前期は営業損失4億5400万円)となった。自動車生産台数は前期比で微増となったことに加え、円安による為替の影響が寄与し増収となったが、原材料価格の高騰や人手不足の影響などによる追加・臨時コストが継続し減益となった。
 東アジアの売上高は144億6200万円で同8・7%増、営業利益は15億4400万円で同30・8%減。自動車生産台数は前期比で微増となったことや円安による為替の影響が寄与し増収となったが、原材料価格の高騰、輸送費の増加に加え、一部拠点での急激な受注変動への対応で労務費を含めた固定費が過大にかかり減益となった。
 東南アジアの売上高は87億9700万円で同19・7%増、営業利益は18億1000万円で同17・3%増となった。自動車生産台数が前期比で増加したことなどで増収増益だった。
 23年3月期通期連結業績予想は現時点で未定としている。

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