顧客需要弱含みで減収減益 日精ASBの10月~3月

2022年05月12日

ゴムタイムス社

 日精エー・エス・ビー機械の22年9月期第2四半期決算は、売上高は150億9000万円で前年同期比15・6%減、営業利益は28億4100万円で同41・3%減、経常利益は41億5100万円で同24・6%減、四半期純利益は30億3100万円で、同23・4%減となった。

 米州は、好調な米国経済のもと、生活必需品等の容器需要は北米を中心に底堅いものがあるものの、サプライチェーンの混乱や前期の高水準の受注環境の反動もあり、足元の受注環境には一服感が見られる。そのため、地域全体の売上高は46億500万円で同72・9%減、セグメント利益も売上規模の減少等により4億7500万円で、同38・3%減となった。

 欧州は、コロナ禍からの経済正常化の動きが見られる一方、ロシアによるウクライナ侵攻等の影響もあり、域内では顧客需要の弱含みが見られる。そのため、地域全体の売上高は24億3200万円同64・0%減、セグメント利益も売上規模の減少等により2億5500万円で同53・3%減となった。

 南・西アジアは、インドを中心に中小型機の引き合いには底堅いものがあるものの、域内の新興国にはコロナ禍による影響が色濃く残る地域もあり、売上高は48億5500万円で同92・3%減、セグメント利益もインドにおける継続的な設備投資の影響等により4億1100万円で同43・7%減となった。

 東アジアは、日本国内での大型機の引き合いが堅調に推移した結果、地域全体の売上高は31億9700万円で同128・3%増となった。一方、セグメント利益はグループ会社向けの売上減少の影響等により29億9400万円で同77・8%減となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が300億円で前期比16・4%減、営業利益が54億円で同38・2%減、経常利益が55億円で同42・6%減、当期純利益が38億円で43・1%減を見込んでいる。

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