半導体向け堅調で増収増益 JSRの22年3月期

2022年04月27日

ゴムタイムス社

 JSRの22年3月期連結決算は、売上収益は3409億9700万円で前期比9・3%増、コア営業利益は433億600万円で同14・3%増、営業利益は437億6000万円で同27・8%増、当期利益は373億300万円(前期同期は551億5500万円の損失)となった。
 セグメント別では、デジタルソリューション事業部門の売上収益は1650億3000万円で同9・0%増、コア営業利益は390億200万円で同12・8%増と増収増益となった。半導体材料事業は、メモリー、ロジック半導体向け材料ともに堅調に推移した。ディスプレイ材料事業は、引き続き成長が期待される中国市場において競争力のある製品を中心に拡販を進め、注力している大型テレビ用液晶パネル向けの配向膜と絶縁膜が中国向けに販売を拡大した。
 ライフサイエンス事業部門の売上収益は724億5200万円で同31・3%増、コア営業利益31億6800万円で同9・7%減となった。
 合成樹脂事業部門の売上収益は906億600万円で同14・5%増、コア営業利益は53億2300万円で同20・2%増となった。主に自動車業界の需要回復を取り込み販売数量は前期を上回り、売上収益も前期を上回った。コア営業利益は販売数量の回復により前期を上回った。
 2023年3月期連結業績見通しは、売上収益4100億円で前期比20・2%増、コア営業利益は575億円で同32・8%増、営業利益は575億円で同31・4%増、当期利益は460億円で同23・3%増を見込んでいる。

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