ランクセス、食品向け機能追加 水処理設計用ソフトウェアに

2022年04月22日

ゴムタイムス社

 ランクセスは4月21日、イオン交換樹脂を使用した水処理システムの設計用ソフトウェア「レバプラス」に、食品業界向けの新機能を追加したことを発表した。この新しい機能を搭載したソフトウェアモジュールを利用し、さらに食品用に特別に開発されたイオン交換樹脂「レバチット」タイプを用いることで、多くの独自のプロセス構成を含むイオン交換システムの設計が可能になる。

 「レバプラス」はこれまで、操作が容易で、工業用水処理システムの計画と設計を支援する水処理膜およびイオン交換システム用の総合的なデザインソフトウェアとして、10年間にわたり水処理分野で活用されている。

 現在、新しい機能を搭載したソフトウェアモジュールはすでにダウンロードが可能であり、無料で利用することができる。また、同社がトレーニング用に提供しているウェビナー・シリーズにも無料で参加できる。

 新しい食品用モジュールには、イオン交換樹脂を用いた工業用水処理用「レバプラス」ですでに可能となっているコスト計算の機能が組み込まれている。これは、糖液を処理するための生産システムの投資コストおよび運用コストを決定するために使用できる。投資コストには、システムの設置費用やイオン交換樹脂の調達費用などが含まれる。運用コストには、再生費用、給水費用、排水処理費用が含まれる。コスト予測は、ユーザーが計画するシステムの総使用期間中にかかる費用(総所有コスト、TCO)を見積もることに役立つ。

 「レバプラス」の新しいソフトウェアモジュールでは、既存の糖液処理システムの費用対効果をチェックすることもできる。同社は、最高品質の砂糖を製造するためのイオン交換樹脂の最適な使用方法を推定することができる初のソフトウェアソリューションを提供しているといえる。また、運用コスト削減の可能性についても確認することができる。

 

食品用イオン交換システムを設計できる

食品用イオン交換システムを設計できる

「レバチットS」樹脂は加工用として世界各国で認定

「レバチットS」樹脂は加工用として世界各国で認定

 

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー