デンカ、110億円の戦略投資 検査試薬製品の生産能力増強

2022年04月18日

ゴムタイムス社

 デンカは4月14日、ヘルスケア事業のさらなる成長を目的として、検査試薬の製造拠点である五泉事業所鏡田工場(新潟県五泉市)に約110億円の戦略投資を決定したと発表した。抗原迅速診断キットおよび検査試薬の生産能力増強とデジタライゼーションによる業務・生産・物流プロセス改革を通じて競争力を強化する。

 ヘルスケア事業の中核である検査試薬分野は、新型コロナウイルス感染症などにより、マーケットが急激に変化している。検査試薬メーカーとして、同社は新たに製造棟を建設し、生産能力増強だけでなくデジタライゼーションによりコスト競争力を強化することで拡大する検査需要に対応し、世界の人々のQOL向上に貢献していく。

 戦略投資による強化ポイントは、①新型コロナウイルスをはじめとする抗原迅速診断キットの生産能力を約2・5倍増強、②検査試薬の生産能力を約2倍増強、③デジタライゼーションによる業務・生産・物流プロセス改革・自動化を通じたコスト競争力強化(自動化倉庫、無人搬送車両、MES等の導入)となっている。

 なお、同社は同戦略投資について日本政府が推進する、国民が健康な生活を営む上で重要な製品・部素材のサプライチェーン強靭化に向けた補助金制度に申請する予定としている。

 同社はSDGsを羅針盤に、誰よりも上手にできる仕事で全ての人がより良く生きる世界をつくる、社会にとってかけがえのない企業を目指していくとしている。

 

五泉事業所鏡田工場製造新棟の外観イメージ

五泉事業所鏡田工場製造新棟の外観イメージ

 

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