バイオプラスチック特集 クラレ 紙業界へ提案活動を強化 プランティック特徴活かせる分野へ

2022年02月22日

ゴムタイムス社

 クラレは2015年からバイオマス由来の生分解性プラスチックを用いた「プランティック」事業を展開している。プランティックは、特殊なでん粉を主成分とするバイオマス由来のガスバリア材で、でん粉由来のバリア層にPEやPETをラミネートすることで積層した多層シートとして提供している。同社のEVOH樹脂「エバール」と同様に高いガスバリア性を有し、鮮度保持が必要な生鮮食品のトレーや容器を始め、MAP包装、スキンパック包装底材に採用されている。

 プランティックは、豪州のメルボルンと米国のヒューストン州近郊で生産。豪州は2015年に買収したプランティックテクノロジー社の拠点において、フィルムシート成形した食肉用トレーやスキンパック包装などを現地の大手小売企業に販売している。

 また、米国では食肉包装材大手の米シールドエアー社からの要望を受けて、先ごろ

全文:約1090文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー