プラ事業全体は販売堅調 アキレスの4~12月期

2022年02月09日

ゴムタイムス社

 アキレスの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が558億3800万円(前年同期は538億5200万円)、営業利益は10億1900万円で(前年同期は9億5200万円)、経常利益は14億4700万円(前年同期は13億2200万円)、四半期純利益は8億8200万円(前年同期は26億6100万円)となった。
 シューズ事業の売上高は83億700万円(前年同四半期は72億6100万円)となった。セグメント損失は4億9400万円(前年同期は9億6400万円のセグメント損失)となった。
 プラスチック事業では当第3四半期連結期間において防災事業部を新たに設置し、従来の引布販売部の業務を移管した。これにより消費財の「引布商品」を「防災対策商品」に名称変更している。
 プラスチック事業の売上高は264億6000万円(前年同四半期は249億7900万円)となり、セグメント利益は、原材料価格上昇や物流費の増加等の影響があったが、全体的に販売が堅調に推移し、20億7600万円(前年同期は20億3000 万円)となった。中間財の売上高は247億6900万円。車輌内装用資材は、半導体不足や東南アジアからの部品調達難による自動車メーカーの減産の影響を受けたが、コロナ感染症拡大の影響により自動車メーカーが生産を停止した前年に比べ、国内外とも販売が回復した。フイルムは、国内では、半導体市場の活況にけん引されエレクトロニクス分野向けフィルムの販売が好調に推移した。海外では、欧州・豪州を中心として窓用フィルムの販売が引き続き好調に推移したほか、北米で医療用途・印刷用途向けフィルムの販売が好調に推移した。
 消費財の防災対策商品は、米国向けゴムボートの販売が好調に推移し、売上高は16億9000万円となった。
 産業資材事業全体の売上高は210億7000万円(前年同期は216億1100万円)、セグメント利益は、工業資材が好調に推移したものの、原材料価格の上昇により、12億2700万円(前年同期は16億1100万円)となった。
 中間財の売上高は205億1900万円となった。ウレタンは車輌、寝具、雑貨それぞれの用途で新型コロナ感染症および半導体不足や部品調達難などの影響を受けて低調に推移した。断熱資材は、戸建住宅向け、スチレン製品が伸長し、回復基調で推移。工業資材は、半導体分野向けウエハー搬送用部材が国内、海外向けに拡大し、RIM成形品は国内における医療機器向けが伸長した。

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