高分子事業は3割増益 ユニチカの4~12月期

2022年02月07日

ゴムタイムス社

 ユニチカの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が839億9100万円、営業利益は48億9500万円で同9・8%増、経常利益は45億2500万円で同53・7%増、親会社株主に帰属する当期純利益は31億3600万円で同32・1%減となった。
 セグメント別に見ると、高分子事業の売上高は378億8100万円、営業利益は55億5300万円で同31・8%増となった。
高分子事業セグメントは、原燃料価格の上昇によるマイナス影響を受けたが、期間を通じて新型コロナの影響による前年の需要減少から回復し、販売は伸長。フィルム事業では、包装分野は、原燃料の高騰の影響は受けたが、巣ごもり需要の継続により食品包装用ナイロンフィルムは販売が伸長し、CO2排出量削減に貢献する環境配慮型食品包装フィルムも順調に伸長した。
 工業分野は、電気電子分野が引き続き好調に推移し、シリコーンフリー離型ポリエステルフィルム「ユニピール」などの高付加価値品の販売も伸長した。この結果、事業全体で増収増益となった。
 樹脂事業では、引き続き電気電子用途などが好調に推移する反面、自動車用途で需要の回復に遅れが出たが、全体では販売が増加。ナイロン樹脂、ポリアリレート樹脂「Uポリマー」は、ともに電気電子用途などの需要が堅調だった。
 機能資材事業の売上高は254億9900万円、営業利益は6700万円で、同85・3%減となった。
 22年3月期の連結業績予想は、売上高は1165億円、営業利益が66億円で同9・7%増、経常利益が54億円で同0・3%増、純利益は40億円で3・5%増を見込んでいる。

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