官需減少で減収減益 櫻護謨の4~12月期

2022年02月05日

ゴムタイムス社

 櫻護謨の22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が47億8900万円で前年同期比19・9%減、営業損失が2億9600万円(前年同期は営業損失7000万円)、経常損失が3億800万円(同経常損失800万円)、四半期純損失が2億200万円(同四半期純損失3200万円)となった。
 売上高は航空・宇宙、工業用品事業で、受注の端境期にある官需大型機向けの販売が大きく落ち込み減収となった。
 消防・防災事業では、顧客予算との関係から売上高は下期に集中する傾向にあり、利益面では航空・宇宙、工業用品事業における売上高減少の影響は大きく、変動費は減少しているものの固定費を吸収することはできず、各段階損益は損失計上となった。

 セグメントのうち、消防・防災事業は、売上高が23億8700万円で同11・9%減、セグメント損失は1億5800万円(同セグメント損失3400万円)。第1四半期にオリンピック向け資機材のスポット販売があったが、前年同期に比べ特殊車両と救助資機材の販売は減少。消防ホースの販売は前年同期比微減で推移した。
 通期予想は、直近に公表されている業績予想からの修正はなく、売上高が89億円で前期比11・2%減、営業損失が7500万円、経常損失が9500万円、当期純利益が9000万円を見込んでいる。
 なお、第3四半期の航空・宇宙、工業用品事業は、売上高が20億2500万円で同30・2%減、セグメント損失は2800万円で同2億600万円の利益)。
 航空・宇宙部門では、官需大型機向けのエンジンならびに機体用部品及び配管類の販売が大きく減少した。

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