機能材料事業は3割増益 信越化学の4~12月期

2022年02月03日

ゴムタイムス社

 信越化学工業の22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1兆4837億300万円で前年同期比36・1%増、営業利益は4801億1200万円で同68・4%増、経常利益は4903億400万円で同67・3%増、四半期純利益は3531億3500万円で同65・5%増となった。

 シリコーンやセルロース誘導体などが含まれる機能材料事業の売上高は2891億円で同25・7%増、営業利益は683億円で同32・7%増となった。主原料である金属珪素の急激な価格高騰に直面し、また世界的な物流の混乱で調達や出荷に影響を受けたものの、製品価格の修正を行いつつ販売増加を図ったことで増収増益となった。
 塩化ビニル樹脂や苛性ソーダなどの生活環境基盤材料事業の売上高は5958億円で同72・2%増、営業利益は2123億円で同3・3倍となった。塩化ビニルは世界の堅調な需要に支えられて製品価格が維持された。苛性ソーダも需要が底堅く推移し、米国シンテック社をはじめとする全拠点でフル操業を継続した。
 なお、22年3月期通期業績予想は売上・利益とも上方修正した。22年3月期通期売上高は2兆4000億円で前期比36・3%増、営業利益は6750億円で同72・1 %増、経常利益は6900億円で同70・3%増、当期純利益は5000億円で同70・2%増を見込んでいる。

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