年頭所感 全日本プラスチック製品工業連合会 加藤豊会長

2022年01月06日

ゴムタイムス社

 新年あけましておめでとう御座います。

 会員企業並びに関係企業、諸団体様に於かれましては穏やかな新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。又、日頃より全日本プラスチック製品工業連合会に対してご理解、ご支援を賜り御礼申し上げます。
今年も更なるご協力を賜りたく、お願い申し上げます。さて昨年を振り返ってみますと大変な環境下であったと思います。コロナ禍の中、開催されたオリンピックは殆どの競技場が無観客にて開催され、自粛時でもあり、テレビ観戦での応援でしたので、今一つ盛り上げに欠けた事と思います。又、連合会に於いても対面会議、会合等がコロナの感染対策を含め開催出来ない状態であり、ご迷惑をお掛けした事と思います。新型コロナウイルスは収束の兆しもなく、世界的に猛威を振るい、日本経済に於いても大きな打撃を受けました。輸出入関係に大きな影響が発生し、緊急事態宣言の長期化により我々業界に於いても生産の減少、雇用問題、原油価額の値上げに絡み材料費等の高騰、物価の値上げ等、厳しい環境下に置かれました。

 政治面に於きましては米国では共和党のトランプ大統領から民主党のバイデン大統領へと変わり、国内に於いては菅内閣から岸田内閣へと変わり、時代の流れとは言え、今後どの様に変化していくのか、世界経済の安定を願い、更なる飛躍する事を我々としては期待するところでもあります。此れからのモノづくり産業は世界的に問題視されている環境問題、資源環境の促進を真剣に考え、取り組む事が必要と思います。世界各国が取り組んでいるCO2削減、環境にやさしいモノづくりを旗印に海洋プラスチックごみの撲滅。日常品等の非プラスチック化、代替プラスチックとしてバイオプラスチックへの用途転換、更には、特に脱炭素を目的とし自動車のEV化、2030年を目安に各自動車メーカーが競って開発を進めております。EV車となれば現在使用されている部品が全体で30%減となり、我々部品の製造メーカーとしては生産減、雇用問題にも大いに影響しかねない状況下になるのではと思う次第です。新型コロナウイルスはまだまだ収束の兆しなく、それどころか南アフリカに於いて新しい変異株(オミクロン株)が発生し、ヨーロッパを中心に感染拡大しつつあります。当初発生時からコロナウイルスが変異し続け、昨年初め頃にはインドで発生したデルタ株が猛威を振るい、緊急事態に追いやれた経緯もあります。オミクロン株はどの様に影響をもたらすかは分かりませんが、今年もWithコロナの時代となりそうです。我々としてはモノづくり、働き方を根本的に考えて行動せざるを得ない時期と思います。業界も大きく変化する時代、特に世界的環境問題に対してモノづくりの変化、此れからの時代は厳しい環境下に置かれてくると思われますが我々は先々のモノづくりを視野に入れ、原点に立ち、会員皆様方の企業が更なる飛躍していく年であることを願い、新年の挨拶とさせて頂きます。

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