エンプラ特集 住友化学 LCPは「ミリ波帯」での採用拡大に力 小型化、高精細化ニーズに対応

2021年11月29日

ゴムタイムス社

 住友化学は、液晶ポリマーの「スミカスーパーLCP」やポリエーテルサルホンの「スミカエクセルPES」をはじめとするスーパーエンジニアリング・プラスチックス(エンプラ)事業を展開している。これらの製品は愛媛工場(愛媛県新居浜市)、千葉工場(千葉県市原市)、およびグループ会社の田岡化学工業播磨工場(兵庫県加古郡播磨町)で生産し、国内外に販売している。海外では、中国は上海と深圳、東南アジアはシンガポール、米国はアリゾナ州フェニックス、欧州はベルギーのブリュッセルに販売拠点を有し、上海にテクニカルセンターを備えるほか、各拠点に技術担当の社員を置き、現地ニーズに即応できる体制を敷いている。

 エンプラの需給動向について、「LCPは昨年上期、新型コロナウイルスの影響でブレーキがかかっていたが、下期に挽回して通期では計画通りに進捗した。今年上期はさらにその水準を上回る勢いで伸長した」(機能樹脂事業部エンジニアリングプラスチックス部の原田博史部長)と語る。LCPの主力である電気・電子用途が好調なため、足元はほぼフル生産にある。一方、PESも

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