BASFの非フタル酸系可塑剤 ぺんてるの消しゴムに採用

2021年11月18日

ゴムタイムス社

 BASFは11月16日、文具メーカーのぺんてると、同社の日本法人BASFジャパンが、ぺんてるが製造・販売する「アイン」及び「ハイポリマー」ブランドの全てのPVC(ポリ塩化ビニル)製消しゴムにおける可塑剤を、同社の非フタル酸系可塑剤「ヘキサモールディンチ」へ完全に切り替えたと発表した。

 これに伴いぺんてるは、同社が展開するアジア太平洋地域での「ヘキサモールディンチ トラステッド・パートナーズ」の一員となり、両社は共同ブランディングを進めていく。ブランディング活動の一貫として、消しゴムのパッケージに原料の製品ブランド「ヘキサモールディンチ」の表示を行う。ぺんてるが製造販売する消しゴム製品は、ぺんてる製品を販売する世界各国で入手可能となっている。

 可塑剤は、堅いPVC樹脂やゴムなどを軟らかく、しなやかにするために添加される化学品で、消しゴムの製造にも不可欠な材料となる。現在、フタル酸系可塑剤が国内市場の約8割を占めている。一方、フタル酸系可塑剤については、安全性の観点から、近年欧州を中心に規制が高まっている。こうした状況の下、ぺんてるは日本および台湾におけるPVC製消しゴムの生産工場で使用してきたフタル酸系可塑剤を、同社の非フタル酸系可塑剤であるヘキサモールディンチに完全に切り替えた。2020年時点で、ぺんてるが生産する消しゴムの内PVC製は約80%を占め、日本や海外の店舗で販売されているぺんてるのPVC製消しゴムには、全てヘキサモールディンチが採用されている。

 同社のヘキサモールディンチは、人体と直接接触を伴う用途向けに特別に開発された非フタル酸系の可塑剤で、2002年に発売された。同社は、ヘキサモールディンチの毒性学的研究に700万ユーロ以上を投資しており、この研究では、製品が環境と人の健康に与える影響に焦点を当てている。ヘキサモールディンチは、世界中で多くの当局や機関に認可されており、従来使用されてきたフタル酸系可塑剤の代替品として、特に安全性が求められる玩具や医療機器などで使用されている。

採用された消しゴム

採用された消しゴム