【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情61 ゴム材料不足が世界のあちこちで 加藤進一

2021年10月11日

ゴムタイムス社

 ゴム材料の世界の需給バランスを見ていると、この2ヵ月あちこちで、モノ不足が発生しています。
 合成ゴムで言えば、EPDM、フッ素ゴム、シリコーンゴムが3大不足材料です。これは日本だけでなく、世界中で同じことが起こっています。 

 新型コロナウィルスの影響により、昨年夏に需要減に応じて合成ゴムの在庫を減らしていたところに、昨年10月から中国をはじめ、世界中で需要が急激に回復しました。そして、11月の日本の地震、今年2月の米国テキサス州の大寒波、7月の西ヨーロッパの洪水、8月末の米国南部のハリケーン襲来など、EPDM製造会社にとって受難の年でした。供給が2週間から1ヵ月停止するというフォースマジュールがあちこちで宣言されています。まだそれを解除していないEPDM製造会社もあります。

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