シリコーン10~20%値上げ 信越化学、10月出荷分より

2021年08月26日

ゴムタイムス社

 信越化学工業は8月24日、シリコーン全製品を対象に21年10月出荷分より国内外で価格改定を実施すると発表した。対象製品は同社シリコーン事業本部が取り扱う全てのシリコーン製品で、価格改定率は現行価格から10~20%値上げ( 一部製品は20%以上の値上げ)とした。
 価格改定について、同社では「今年3月に金属ケイ素やメタノールなどの原料の価格や物流費の上昇を理由に、価格改定を発表したが、その後、シリコーンの主原料の金属ケイ素は世界的に需給がひっ迫し、さらに価格の高騰が続いている。また、原料の調達や製品の出荷ともに、輸送費が大きく上昇している」とし、「製造コストの削減による自助努力は継続しているものの、コスト上昇分を吸収することは困難であると判断し、価格改定を実施した」と述べている。

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