プラ事業は回復傾向示す アキレスの4~6月期

2021年08月16日

ゴムタイムス社

 アキレスの2022年3月期第1四半期決算は、売上高が177億8300万円、営業利益が3億1400万円、経常利益が4億3100万円、四半期純利益が2億2800万円となった。
 同社は「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しているため、2022年3月期第1四半期の各数値は会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同四半期増減率は記載していない。
 プラスチック事業は売上高87億3200万円、セグメント利益は7億1900万円となり、収益認識会計基準等の適用により、売上高は4億円減少している。
 このうち、車輌内装用資材は、半導体不足による自動車メーカーの減産の影響を受けたものの、前年の新型コロナウイルス感染拡大の影響により生産停止となった自動車メーカーの生産が大きく回復したことに伴い、回復傾向に推移した 。
 フイルムについては、国内では半導体市場の活況に牽引されエレクトロニクス分野向けフィルムや生分解性フィルムが好調だった。一方海外は、欧州・豪州を中心として窓用フィルムの販売や、北米における医療用途・印刷用途向けフィルムの販売が好調に推移した。 建装資材は、新型コロナウイルス感染拡大による活動制限やウッドショックなどの影響を受け、市況は不安定な状況となったが、新柄投入の効果もあり好調だった。
 引布商品では、内需向けエアーテント・輸出用ゴムボートが伸長した。
 産業資材事業の売上高は66億5000万円、セグメント利益は4億3900万円となった。収益認識会計基準等の適用により、売上高は4億1700万円が減少している。
 そのうち、ウレタンは家具・車輌・雑貨用ともに、前年の新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う販売の減少から回復傾向を示した。
 断熱資材では、戸建住宅向けや畜産向け金属パネル、スチレン製品が前年の新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復基調となった。
 工業資材については、半導体分野向け搬送用部材は海外ユーザーを中心に販売拡大し、RIM成形品は国内における医療機器向けが伸長した。
 通期業績予想は変更はなく、売上高700億円、営業利益は16億円、経常利益は7億円、純利益は4億5000万円を見込んでいる。2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、連結業績予想は会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期及び対前年同四半期増減率は記載していない。

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