東部ゴム商組 商品展示説明会「第7回来て見て学んで明日の糧」(前編) 

2021年07月21日

ゴムタイムス社

 東部ゴム工業用ゴム製品卸商業組合(塩谷信雄理事長)は7月13日、都立産業貿易センター・台東館(東京都・台東区)で「第7回商品展示説明会/来て見て学んで明日の糧」を開催した。(本紙既報)。出展各社の製品・技術を2回にわたり紹介する。

会場のうようす

◆組合員編
●右川ゴム製造所
 同社工場を活用して、ゴム物性をはじめ、配合、プレス、ロールなどを学べる実戦基本講座を紹介。業界初の体験型工場見学となっており、同社にとって人気の講座になっている。現在は、新型コロナウイルス感染症対策として人数を絞り、9月から毎月1回開催していく。
●江北ゴム製作所
 新製品のFDA適合「ミラブルウレタンローラー」を紹介した。
 従来の注型タイプのウレタンゴムでは、イソシアネートを多く含むため、不可能であったFDA対応品を同社独自の配合によりミラブルタイプで実現した。
●TPRノブカワ商事
 主力製品「ネオロン」をPRした。
 同製品は、住宅関連、機械関連、医療機器関連、車両関連など幅広く使用でき、目地、止水、振動吸収など隙間埋め材や緩衝材としても活用できる。
 特長は連続生産による長巻スポンジで、CR、EPDM、CSM等にも対応している点。
●ニシヤマ
 暗所で光るプラスチック樹脂の原材料の蓄光製品を展示した。電源が不要であり、CO2排出量がゼロのため、様々な分野の商品に付加価値が高められることをアピールした。また、ウェアラブルカメラ「DrivePro Body 60」も紹介。Zoom/Teamsと連動しライブで確認でき、撮った動画は充電中にバックアップできるという。
●日加R&E
 日加商工グループの同社は、とび、土工、建築一式等の建築業許可を取得し、ゴムチップ施工や各種安全対策(ラバーフェンス、クッションシートなど)を行っている。また、リサイクル事業にも注力しており、環境に配慮した工業用ゴムの工程廃材を粉砕し、ゴムチップ施工、人工芝充填などに使用している。
●バン工業用品
 工業用品全般を取扱う専門社である同社の展示では、物流機器・周辺部品を出品。そのなかで、オカムラの「ユアフィット」は、工場のラインに活用できるほか、ユーザーの使い勝手に合わせたカスタマイズできる拡張性の高い軽作業用のワークステーションだ。
●バンドーI・C・S
 省エネ大賞を受賞した平ベルト駆動システム「HFDシステム」をメインに展示し、省エネ、長寿命、メンテンスフリー、低振動・低騒音などの特長を訴求した。
 また、食肉搬送に特化した搬送ベルト「ミスタースパイク」も披露した。
●丸高興業
 ゴム作業現場の熱中症対策の提案として、強力スポットエアコン「ぐっぴーバズーカ」を出品した。すでに学校の体育館や公共事業などに実績が多く、同社はゴムの加工現場に向けてPRした。同製品の特徴は、直接性の大風量が約50mあり、作業空間のみ効率よく風が行きわたること。フィルターレスなので水洗いも可能になっている。
●ヤマカミ
 同社の長野工場をはじめ、関連会社である樹脂・ゴムなどの加工を得意とするの清水産業と、タイミングプーリ―などを扱う富士機械工業の技術力をPRした。
清水産業では、ルーター加工、カッティングプロッター加工など実際の加工事例を多く紹介していた。

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