【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情59 脱炭素社会、サステナブルへの動き(前編) 加藤進一

2021年07月19日

ゴムタイムス社

 最近、新聞紙上では「脱炭素化」「カーボンニュートラル」という言葉をよく見るようになりました。二酸化炭素CO2ガスの排出を、生産活動時になるべく減らそう、それにより地球温暖化を防ごうという動きです。特に欧州ではその動きが活発です。欧州では現在、サステナブルと脱炭素化の動きが急速に広まっています。
 「サステナブル」はSDGs活動に象徴されるように「持続可能な」事業を指します。欧州を代表するゴム関係の雑誌「European Rubber Journal」では、サステナブルなポリマー特集を数回に渡り取り上げています。そのなかで、専門家が世界中の合成ゴムをはじめ、天然ゴム、エラストマー、ウレタンなど、サステナブルな材料だと思われる20種類を選定し、紹介しています。また旭化成や三菱ケミカルのS-SBR、オレフィン系TPEも紹介されています。そこでは「リサイクルができる」、「省エネに寄与する」、「CO2ガスの排出を減らし、再使用できる」などが評価の対象になっています。

 

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