通期業績予測を上方修正 ランクセスの第1四半期業績

2021年05月20日

ゴムタイムス社

 ランクセスが発表した2021年度第1四半期の業績は、特別項目を除いたEBITDAは2億4200万ユーロで、コロナウイルスの影響をまだ受けていない前年同期(2億4500万ユーロ)とほぼ同水準となった。また、第1四半期のグループ連結売上高は16億9300万ユーロで、前年同期とほぼ同水準(前年:17億400万ユーロ)となった。継続事業によるグループの純利益も6300万ユーロと堅調だった。
 好業績の第1四半期を受け、2021年度通期の業績予測値を引き上げ、特別項目を除いたEBITDAは現時点で9億5000万ユーロから10億ユーロ(前回発表では9億ユーロから10億ユーロを想定)を見込む。
 なお、グループ全体では、2021年度第1四半期の販売量は前年同期を上回った。大きな要因は自動車産業での需要伸長で、特にエンジニアリングマテリアルズ部門において顕著であった。一方、この需要伸長は、米国での天候不良による製造停止の影響を受け、アドバンスト中間体部門、スペシャリティアディティブス部門、コンシューマープロテクション部門で相殺された。さらに、為替によるマイナス影響(特に米ドル)、特にドイツにおけるエネルギーコストの大幅増がマイナスに作用した。

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