分社化で利益率改善へ 宇部興産が経営概況説明

2021年05月20日

ゴムタイムス社

 宇部興産は5月19日、電話会議方式で経営概況説明会を開き、泉原雅人社長が業績と事業戦略を説明した。
 20年度は、新型コロナウイルスの影響により、化学・機械両部門で上期を中心に需要が大きく減退したことなどから減収減益となり、営業利益は259億円で前期比81億円減となった。営業利益は当初計画に対し、上期に落ち込みが大きかったが、下期は回復が著しく、最終的には概ね当初想定通りで推移した。
 21年度は、新型コロナウイルスの影響からの回復を見込み、増収増益を予想。
これを加味し、化学部門は売上高が2800億円で前期比207億円増、営業利益が205億円で同124億円増を見込む。
 21年度までの3ヵ年の中期経営計画については、コロナ影響からの回復過程にあるものの、中計最終年度の数値目標からは大きく乖離し、計画達成は困難な状況だが、化学部門では、「事業構造を転換し、スペシャリティ化を推進」する方向性を示しており、泉原社長は「ファインケミカルなど注力事業・製品に経営資源を重点配分し、グローバルに規模を

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