機能品事業は減収増益 フコクの21年3月期

2021年05月17日

ゴムタイムス社

 フコクの21年3月期連結決算は、売上高が632億1400万円で前期比15・5%減、営業利益が6億9300万円で同21・1%減、経常利益が14億3500万円で同46・6%増。当期純利益は12億5400万円で同305・7%増となった。

 セグメント別に見ると、機能品事業は国内、海外ともに堅調に受注が回復しているが、2020年前半までのコロナ感染症による受注の落ち込みが大きく、売上高は280億6200万円で同12・1%減。一方、営業利益は生産合理化、経費削減等の体質改善によって25億4100万円で同68・5%増となった。

 防振事業は、受注は回復傾向にあるものの、2020年前半までのコロナによる受注の落ち込みが大きく、また回復が遅い製品もあった。この結果、同事業の売上高は237億8900万円で同19・0%減。営業利益は、売上減少の影響で11億900万円で同48・7%減となった。

 金属加工事業は、コロナの影響による受注の落ち込みからの回復が遅かった。以上により、同事業の売上高は54億8400万円で同22・7%減。営業損益は、生産合理化、経費削減等の体質改善が遅れ、5億6300万円の損失となった(前年同期は1億7100万円の損失)。

 ホース事業は、受注は回復傾向にあるが、コロナによる受注の落ち込みが大きく、売上高は35億2100万円で同8・7%減。営業損益は、売上高の減少により1億5500万円の損失となった(前年同期は8100万円の損失)。

 22年3月期の業績予想は、売上高は700億円、営業利益は33億7000万円、経常利益35億円、当期純利益は22億円を見込む。

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