トヨタ新型MIRAIに採用 日鉄ケミカル&マテリアル

2021年04月06日

ゴムタイムス社

 日鉄ケミカル&マテリアルは4月2日、自然科学研究機構分子科学研究所・西信之名誉教授との共同研究により、多孔質炭素材料「商品名『エスカーボン/MCND』」を開発し、2013年よりサンプルワークを進めてきたが、このほど量産プロセスの確立に成功し、2020年12月に発売されたトヨタ自動車の新型燃料電池車(FCV)MIRAI(以下「新型MIRAI」)のカソード電極用の触媒担体として採用されたと発表した。

 さらに同社は、新型MIRAIのFC(燃料電池)スタックの小型化・高性能化に大きく寄与したことが評価され、プロジェクト表彰(技術の部)を受賞した。

 世界的な脱炭素・水素利用拡大の流れもあり、自動車用途をはじめとする燃料電池市場は今後も成長が見込まれており、同社はFCVの普及、水素社会の実現に貢献するとともに、より幅広い分野への応用展開も含め、さらなる事業の拡大に取り組む。同社は今後も、日本製鉄グループの一員として、カーボンニュートラル実現に貢献していくとしている。

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